SSブログ

退院した今だから……。その2  [健康]

さて、月曜日。

HCU2日目の朝。

7時頃、採血して、血液検査をされる。
『今日は、5本分とりましょうね』なんて、笑顔で言われる(^_^;)

担当医を決めて、それからまた様子見をするとの説明を受ける。

そして、しばらくボケーっと過ごして、朝のテレビなんか見て、過ごす。
それから、10時頃、担当医が決まったとのことで、診察・説明がありますからと、
HCUから遠く離れた婦人科病棟へ、車椅子で移動。
愛用の顔黒ひつじ抱き枕を、ひざにのせて……。
さすがに、平日月曜日の朝は、人が多くて、
検査のために移動した夜とは、まったく違う雰囲気。

歩けるとは言え、のろのろ歩いてたら、逆に他の方に邪魔になる。
痛みに慣れてきてるし、車椅子に乗って連れて行ってもらうほうが、色んな意味で安心ね。


そして、検査するのかなぁ……と思ったら、
検査ではなく、となりの部屋で待たされる。
小さな会議室みたいな場所。
長机があって……。
ってこれって、よくドラマである、
『実はこういう病気でした』告知の部屋???

しばらくしたら、K先生がいらして、
説明のための人体イラストの書いてある本と、MRIの画像を見せてくれる。
『検査した結果、多分このあたりに何かあるはずで、詳しくは開けて見ないと分からないけれど、
 痛みも治まらないようだし、血液検査の結果も相変わらず変わらないので、きっちゃいましょう。』
と。

うーん、確かに痛み止めは効かなかったし、このまま痛いまま入院が長くなっても嫌だなぁ。
と、みょうにあっさりと納得して、
『はい、わかりました。』
と、返事。

『きちんと手術しますので、安心してくださいね。頑張りましょう!』
『はい! がんばります。』
『それで、手術ですが、今日の午後に出来ますので、今からすぐにご家族に連絡してください。』
『・・・・・・・・・・・。え???・・・・・。今すぐですか????』
『はい、ご家族への説明と、同意が必要ですので、12時前には来ていただくように。お願いします。』
『わ、私が連絡するんですか?』
『ええ、そうですよ。』

で、私自身、プチパニック(@_@)
昨日、
しばらく様子見だから、今週中くらいに手術かなぁ、またその時来るね。
と、とりあえず安心して帰った家族を、また今すぐ呼ぶ??
昨日の今日で???

でも仕方ないので、また延々と車椅子で移動して、HCUのベッドに戻って、携帯電話をとり、
携帯電話可能エリアに連れて行ってもらい、
家族の職場に連絡。
あと、自分の職場に、今日これから手術のこと、水曜まで連絡取れなくなること告げる。

それはもう、家族も職場もパニック~!!

昨日の時点では、様子見の入院だったのに、今日緊急手術って!!

家族は職場の上司に、入院したことを丁度告げていたタイミング。
母は、大慌てで、弟をたたき起こし、こちらに向かったとのこと。

で、お昼に家族がHCUの私のベッドに集まり、12時だと聞いたのに、先生来ないねぇ……。
焦りと不安と、その他色々な気持ちで、私とボケーって待つ。
挙句の果ては、
『本当に12時って言ったの?』
と、私に愚痴言い始めるし……。
『まぁ、医者だって、昼飯くらい食うだろう』
と、弟。

そんなこんなで、30分ほど待つ。
すると、O先生&K先生登場!!
MRIの画像を見せて、
『ここにこういうのがありまして……』
と、私のときと同じように説明。
でも、家族に説明したのはO先生で、的確明瞭な説明……。
『本人も了解してますんで、不安要素はなくすために手術して、切っちゃいましょう!』
なんて、おおらかな説明……。

てか、いわゆる『光ボード』みたいなのに挟んで、よく写真が見えるような説明は、
なかったんですけど……。
天井の電気に照らして、すかして、『ここにあるのわかりますか??』
ってレベルで。
まぁ、それだけ、緊急で取り出したかったものだと考えたら、分かるんですが……。

手術同意書に家族はひたすらサイン。
私も緊急輸血がどうとかの同意書にサイン。
なんだかいろんな書類にサインしまくり。

で、看護師さんに代わって、
『手術に必要なものがありますので、今からご家族の方購入してきてくれますか?』
家族は、言われるがままに、大慌てで、自販機で購入。
って、購入するものが、いろいろとあるのね……。知らなかったよ。
というか、後日、これも一般病棟に入院してる方々は、
ちゃんと手術に必要なものを購入、準備する説明受けてた……。

やっぱりHCUにいるから??

3時から手術になりますから、午後から一般病棟に移動しますね。
とのことで、家族は、とりあえず、お昼ごはんを食べに行く。
私はもちろんこれから手術なので、無し。

家族のいない間に、麻酔科の方が説明をしたり、
手術の時に身に付けていてはいけないものとか、説明。
足のマニキュアがダメだとは、知りませんでした。
手には無かったけど、足だけは、ずっと残ってたので。

しばらくすると、手術の時間が早まったとの連絡。
『ですから、準備しましょうね』
と言われ、寝巻き?に着替えたりする。
点滴つけたままなので、手伝ってもらう。

で、一番問題なのが、家族が誰一人として、帰ってきてないこと。
準備して、しばらくしたら、
『手術室は、一般病棟より、ここからのほうが近いですから、直接行きましょうね』
と、車椅子にのせられ連れて行かれる。

あの、マジでほんとに家族帰ってきてないんですけど(>_<)

仕方なく、眼鏡と、愛用の顔黒ひつじ抱き枕をぽつんと、ベッドに残し、
ドナドナされていく私~(つД`)

お昼ご飯を食べ終わって帰ってきた家族は、
既に私がいないことで、それは大慌てしたそうな(^_^;)
普通なら、手術室前まで見送って、頑張ってねと見守るはずが……。



ずっと冷静だった私自身も、
いざ手術台に乗ったときは、不安で泣いてしまいました。
麻酔科の先生(また綺麗な優しい女医さん)が、ずっと声かけてくれて、
『大丈夫ですよ~もうすぐ、自然に眠りにつきますからね。』

その声が知らない間に本当に聞こえなくなり、
何故か長い夢をみてました。
悪夢じゃなく、草原をぼーっとたたずんでいるような、不思議な夢。



『終わりましたよ~』
と、の声がふと聞こえ、
『摘出したもの、見てみます?』
との声で、ぼーっとしながら、見せてもらう。
なんかナスみたいなコが、ビーカーみたいなのに入ってました。

そのあと、一般病棟のリカバリー室に移動したのだけど、
記憶無し。

気がついたら、家族がまわりにいた。
色々と話し掛けられるけど、声が出ない。
看護師の方の話で、麻酔後は話せないとの説明。
酸素マスクとかしてて、ぼーっとしてて、でも家族の話はちゃんと聞こえてて、
摘出されたものが、半分壊死した結構大きなものだったことを知る。
見つかってすぐに手術できて、良かった状態だったと。

家族はしばらくいたけれど、
今日はもう本人は疲れてて会話も難しいから、明日また来てねとの説明。

こんな弱ってる姿を、ずっと家族に見せつづけるのも、
確かに看護師さんとしても、家族の不安が高まるから、避けたいんだろうなぁ。
看護の邪魔になってもまずいし……。


その後、時間の感覚が無く、浅い睡眠と覚醒の繰り返し。
熱もあって、麻酔が切れてくるに連れ、傷の痛みも分かってきて、まったく動けない状態で、
この日は夜明けまで長い時間を過ごしました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。