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退院した今だから……。その3  [健康]

何度となく、浅い眠りと覚醒を繰り返して、周囲が明るくなり、朝を迎える。

酸素マスクが、邪魔で、時々顔に手をやる。
でも、手足は動かせても、体は動けない。
動かそうと思えばできるかも知れないけれど、なんだか怖くて出来ない。

意識は昨日よりはハッキリして、看護師さんとちゃんと会話らしい会話ができるようになってきた。
でも、のどかカラカラで、声が出ない。
麻酔の後遺症で、喉が渇くのは、仕方ないとのこと。
だんだんと話せるくらいになってきて、
一度、うがいをさせてくれた。
この時に使った、水呑用の入れ物。
こんなに便利な道具だったとは、思いも寄りませんでした。

この、うがいの時に、術後初めて起き上がる。
といっても、電動ベッドの助けで、自動で起こしてもらったのですが(^_^;)
なんか、頭フラフラしました。

お昼頃、家族のうち一人が顔を出して、昨日よりも回復してるのを見て、安心した様子。
まあ、会話できなかった状態から、
声がかれてても、ちゃんと会話できてる状態まで回復してれば、安心するよね……。


そして、普段飲んでるメンタル薬の許可が出て、
術後初めての水分摂取。
看護師さんが、コップはどこにと聞いてくるが、うーん、分からない。
普通なら、一般病棟のベッドで、先に荷物置いてあるから、知ってるかもしれないけど、
私はHCUのベッドから直接きたので、一般病棟のベッドをまったくまだ知らない。
家族は荷物を運んでくれたけれど、その荷物の中身をどうしたのか知らない。
なので、コップの場所なんて知らない。

当然のことだよね……。

丁度家族もいないタイミングだったし、いずれコップは必要なので、
看護師さんが、私の荷物(ボストンバッグ)をそのまま持ってきてくれる。
HCUにいたときに、自分がコップを入れた入れ物を、探してもらう。

ところが、無い。

看護師さんも、
『すいまんせね、荷物勝手に探してしまって』
と、とても申し訳ない感じで、探してくれる。

が、
無い。

挙句の果ては、
『えーとちょっとすいませんね。』
と、ベッドの横に中身を一つずつ出して、私に見せながら、
『これは?どうです?』
と、確認を始める。

『この袋は? 着替えみたいですね。』
『それは、着替えですね。』
『この袋は? タオルみたいですね。』
『そうですね。』
『この袋は? これもタオルみたいですね。』
『うーん、バスタオルかな?』

って、なんでもかんでも袋にいれて、面倒じゃないか←家族!!


『このケースは?』
『あ、それはゲームです。DSですね(^_^;)』
『この青い袋は?』
『それは、DSのゲームソフトですね。』
『これは、コードですけど……。』
『ああ、DS用ですね』

『この黒いケースは?』
『弟が貸してくれた、PSPです(^_^;)』
『この黒いコードは……。』
『PSPの、電源コードですね』
『これの袋、重いですけど』
『それは、いざという時の乾電池、充電セットです(^_^;)』

って、ゲームばっかじゃん'`,、'`,、 _| ̄|○ '`,、'`,、

肝心のコップの入ってたはずっ、の袋が、見当たらない。

看護師さんは、結局見つけられずにすみませんと言ってくれて、
でも、薬はみつかったので、
病院用の水呑で、薬と水を飲む。

なんか、凄く水が美味しい~。

熱もあって、氷枕にしてもらい、
あまりに熱いので、足のマッサージ機も、外し、布団じゃなくタオルケット。
となりに人がいなかったので、カーテンも開けてくれて、開放的に。
うわぁ、こんなに景色良かったんだ……(4床の壁側だったから)

しばらくしたら、O先生が、傷を見てくれて、
『これなら、大丈夫でしょ』
と、抜糸をしてくれた。
一瞬痛かったけど、なんとか終わる。

ふわぁ、抜糸ってこんな感じなんだ……。

電動ベッドのリモコンの使い方を教えてもらい、ある程度練習。
腰が痛くて、そっと体全体を動かしてみると、以外と動く。

リハビリを兼ねて、自分で歩いて、病室に移動。
隣だったので、距離は短いのだけど、とても遠い感じでした。
そうこうして、やっと夕方には、自分の本当の本来のベッドに移動できました。

でも、リカバリー室から出たからか、
丁度看護師さんの、引継ぎの関係か、
夜、あまりに熱が高くてナースコールしたけど、誰もこない……。

点滴もなくなっちゃって、氷枕も、中の氷が溶けて、
自分で熱をはかったら、39℃もある。
でも、ナースコール無視で、誰も来ない……。

夜の看護師巡回の時間になって回ってきて、
『どうですか?』
と、やっと来たときには、
『ナースコールで呼んだんですけど、相手は、『すぐ来ます』と言ってたんですけど』
と、話した時点で、私は泣いてしまう(>_<)

ホントに、熱くて、辛かったんだモノ(T_T)

看護師も、私が泣いてしまったのに大慌て。
点滴パックは、なくなってるし、熱を改めて計ったら、39度越えてるし、
患者情報?を見ると、メンタル病抱えてるし、
それは大慌てで、動きだしましたよ。

だって、ホントにどうしようも無かったんだもの……。
話せない、動けないほど、辛かったし……。

で、やっと氷枕と、点滴等の処置をしてもらい、落ち着けました。
眠剤を飲んだけど、あまり眠れず……。

他のベッドの方の、すやすやした寝息を聞きながら、
夜は更けていきました……。
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