退院した今だから……。その10

術後、８日目。入院１０日目。

水曜に退院予定なので、今日は、病院を探検することに。

が、前日の上司とのメールやり取りで、
『仕事で聞きたいことあるから、明日の朝、出勤前によっていい?』
ということがあり、私も仕事で心配だらけだったので、
朝から入院してるというのに、仕事のために、待ち合わせ。

というか、最初は、病室まで来るとか言ってたのを、
他の入院患者さんに迷惑だからと、病院ロビーで待ち合わせにしてもらった。

あとから考えれば、上司も仕事がわからなくて、焦ってたらしいけど、
この病室、婦人科なんだけど……。
朝なんて、色々と女性は支度があるんだけど……。
１０時過ぎに来ると言っても、
基本的に家族以外は、平日面会１５時からなんだけど……。

結局、ちゃんと書類持参で来たので、一時間くらいその説明。
それでもやっぱり仕事が心配だぁ……。

体が、やっと本来の自分にもどりつつあるのか、
今日はやたらと眠い。
でも、もうすぐお昼だし、そのあとシャワーなので、それが過ぎるまで、
眠れない、なんとも中途半端な時間(>_<)

仕方ないので、眠気覚ましもかねて、当初の病院探検をする。

色々とまわって、本当に広いことを実感（^_^;）
エレベーターとか、自動じゃないドアとか、車椅子の方のために、
配慮できる余裕も出来て、気持ちよい雰囲気。
入院したからこそ、そういう気遣いができるようになったと思う。
以前なら、当たり前という気持ちだったけど、
本当の意味で、相手の身になって、配慮ができるようになった感じ。


期待した屋上は、ドラマみたいにはなってなかった。
6～8畳位のスペースで、左右はもちろんのこと、天井も格子があり、
シーツがいっぱいではたはた～なんて雰囲気まったく無し……。
患者が行ける場所に、危ない環境は作らないよね……。

シャワー後は、眠くて、お昼寝。
久しぶりにお昼寝したかもしれない。

入院最後の病室からの夕日は、
それは綺麗だった。
今までずっとこんなに綺麗な夕日は見なかった。
ここで夕日を見るのは最後。
夜景を見るのも、最後。

振り返れば、あっという間のできごとで、色々あったけど、
笑い話で済むようなレベルで、本当に良かった。


一番辛かったのは、実は歌が唄えないことだった。
開腹手術だから、腹筋使えない。というか、痛いし（^_^;）

鼻歌レベルでも、同室の人に気を使うから、唄えない。
個室だったとしても、(差額ベッド代凄いけど)多分、気になって唄えなかった。

相変わらず眠れないので、
深夜、病院内を探検しつつ、表玄関を出て、椅子に腰掛ける。
少し唄ってみた。

知らない間に、もう夜風は涼しい。
自分にとって、『唄う』ことがどんなに大切で必要なことか、実感した。

本田美奈子さんとか、河井英里さんとか、
最後に唄えただろうか。

眠れなくても、明日はもう退院。
やっと普通の自分の生活が帰ってくる。
それは、本当に幸せなこと。

今回は、本当に貴重な体験をさせてもらいました。

O先生、偶然同室になった方々、看護師さんの方々、
本当にありがとう。
最後に、家族や、心配してくれて友人の方々本当にありがとうございます。

また、偶然にこのブログを読んで、
私の体験が少しでも参考になれば、幸いです。

唄を期待してくださってる方々、すぐは無理ですが、また新曲唄いますので、
その時はよろしくお願いします。

タグ：子宮筋腫 入院 手術